モルフォ・ブルーに魅せられて ~滅びゆくモルフォ蝶との出合い~
【投稿日:2012年1月28日】
「モルフォ蝶」の名を耳にされたことはおありだろうか?
学名はMorpho didiusでアゲハチョウの仲間、北米南部から南米にかけて80種生息するそうだ。
翅(し)の色は褐色、白、青が主な色調だが、青以外では水玉模様の斑点が入る大型の蝶である。
両翅広げた幅は15センチ程度。
いきなり蝶の話で恐縮だが、偶々、私は青色のモルフォ蝶の翅ばかり敷き詰め、額に収めたものを保有しているからだ。
図鑑をあたると、<メネラウス・モルフォ>と呼ばれる種類。「青」とひとくちに言うが、それは形容し難い。
南洋の珊瑚礁溢れる海のブルーといえば、想像して戴けるだろうか?そのブルーは視る角度で茶から紺色、緑など自在に変化し、暗い照明の中では妖しげな紫にも見える。但し、斑点は一切なく、翅の下端部内側が淡い茶色を見せている。じっと凝視するほどに神秘的な奥行きが拡がる。気味が悪いと漏らす人さえいたくらいだ。写真でどこまで伝わるか不明だが、ともかく不思議な雰囲気を醸しだしてくれる。
2000年頃にはワシントン条約でこれは成虫標本の持ち込み禁止となったようだ。その一方で、ネット上には単体標本の販売サイトがあるので、首を傾げている。ブラジルでは蝶園で養殖しているとの記事もあるし…。
私の手元にあるのは成虫標本ではなく、翅ばかり贅沢に集めて造形したものだから今も違法ではないのだが、それはさておき、一体何枚の翅が使われているのか?あるとき気になり数えてみた。<写真ご参照>
中央のサークル状にレイアウトされた周囲を囲んで約270枚、9つの円形部分には、32枚X8と中央の70枚。重なった部分も含めると合計600枚近いことが判った。1羽あたり4翅として150羽分にあたる。養殖されているとはいえ、自然界では希少な蝶になりつつあるのだろうから、胸が傷まなくはない。








