山歩きの準備
●先ずはウオーキングから
山歩きを楽しむには健康と体力が必要です。その手っ取り早い方はウオーキングをすることです。山歩きもウオーキングも有酸素運動の一つで身体にある程度以上の負荷をかけながら、継続して行う運動です。体力がない人や高齢者でも、自分にあったペースで無理なく出来るのが特徴です。じっくりと長い時間運動をすることにより多くの酸素が体に入り、心肺機能も活発になり、血行がよくなります。酸素は体の中で脂肪を運動エネルギー変え、余分な脂肪を燃焼してくれます。そのため、ダイエットはもちろん成人病の原因ともいわれる内臓脂肪を燃やしてくれます。
ウォーキングで注意することは
・ウォーキングの前にはストレッチングをしましょう!
いきなりウォーキングを始めると必要以上の負担がかかり事故やけがを引き起こすもとになります。ウォーキングの前には柔軟体操、ストレッチングで十分に体を温め、筋肉をほぐしましょう。特に、冬の早朝など外気温が低いときは念入りに行いましょう。
・ウォーキング中はこまめな水分補給を!
喉の渇きを自覚する前に、水分補給はこまめにしましょう。
・体調が悪い日は無理をしない
普段と違う自覚症状があった時には、無理をしないで中止しましょう。
・仲間と一緒に
家族やお友達と一緒に楽しくウォーキング。しかし横に広がるのは他の人に迷惑です。
・交通事故に注意
信号で、あわてず あせらず 待つ余裕 。
・帰るときは来たときよりも美しく
自分のゴミは自分の責任でもち帰り 、写真以外はとるべからず 足跡以外は残すべからず。
●
山歩きの注意事項・1時間に10分程度は休憩をとりましょう。
・山歩きは急がず、あせらず、ゆっくりと規則正しいリズムで歩きましょう。
・ケガや道に迷ったときのためにも、なるべく複数で行動しましょう。
・道に迷ったら、今来た道をじっくり思い出し、分かるところまで引き返しましょう。
・山の天候は変わりやすいので、雨具や防寒具を忘れないようにしましょう。夏でも注意が必要です。
・天候や体調不良などで最終目的地まで行けないときは、無理をせず引き返すようにしましょう。
・動物、植物、昆虫などを採ったり、傷つけたり、持ち帰ったりしないようにしましょう。
・持ち込んだ食べ物やゴミはすべて持ち帰りましょう。
・所定の場所以外でのたき火やたばこは、山火事を起こす恐れがあるので、絶対にやめましょう。
●
山歩きと健康山歩きは、血行促進、筋力アップ、肥満防止、ストレス解消などのたくさんの健康効果がありますが、特に優れているのは、森林浴効果です。
マツ、ヒノキなどの針葉樹林は、フィトンチッドと呼ばれる物質が多く発散され、リラックス効果をもたらすほか、免疫力を向上する効果があります。
あまり、大掛かりな登山はおすすめできませんが、軽装のまま日帰りで行けるハイキングなどは、心地よい疲れが体に残り、心身ともに癒されストレス解消には役に立ちます。
●
山登りのための健康チェック 【7/9更新】・・・山登りの前に健康の丘を登ろう!!・・・
1. はじめに
山登りに必要なのは水や防寒着ばかりではありません。最も必要なのはあなたの体調ではないでしょうか?そこで、今回は、山登りのために必要な「健康チェック」についておはなししましょう。
2.今の自分の体調を知る。
ア)つまずき度チェック
・つま先をぶつけることが多い
・少しの段差に足をとられる
・思わぬところで転びそうになる
・階段の上り下りが不安
・ゆるやかな斜面でも足首をひねることがある
以上の項目で一つでも該当する人は足腰のはたらきが十分ではない可能性があります。
イ)平衡バランス(閉眼片足立ち)・・・・あなたは何秒間片足立ちができますか
軸足がずれたり、反対の足が床や軸足に触れてもだめですよ

開眼・閉眼にかかわらず、加齢とともに重心がとりにくくなることは立証されており
ます。平均値に至らなかった人は、筋力の低下、関節の可動域が狭くなっていることが
考えられます。
ウ)歩幅チェック・・・大股で1歩、2歩と大きく踏み出してその距離を測定してください。その結果、2ステップをあなたの身長で割った数値が1.25大きいか小さいかを確認してみてください。1.24以下の人は股関節などの関節が低下していることが考えられます。
3.備えよ!さらば
ア)膝のヒアルロン酸を増やそう
関節の潤滑油でもあるヒアルロン酸が歳とともに減ることは、関節をいため、歩行活動などに支障をきたすことにほかなりません。そんなことにならないようにするためには、下の図が表わすような膝の上げ下げをゆっくり行うことで、ヒアルロン酸が増加して、膝が丈夫になるのです。片足を10回ずつ、1日に50回を目標に無理であればできる範囲で、チャレンジしましょう。
イ)ダイナミックフラミンゴ療法
「ダイナミックフラミンゴ療法」とは、いわゆる片足立ちですが普通の片足立ちとはちょっと違います。
① 背筋を伸ばし、両足をそろえて立つ。腕は体のわきに軽くつける。
② 片足を踏み出すように床から5センチほど浮かせ1分間静止。終わったら反対の足で行う両足を1分ずつ(軽く壁などに触れても可)を1セットを1日に3回。
以上のようなダイナミックフラミンゴを行うことで、両足で立っている場合と比べ、
太ももの付け根には約2.75倍の負荷がかかり、左右1分ずつ行うことによって、
約53分間のウォーキングをした時の負荷に相当します。この運動によって、太も
も付け根の骨量が増えたというデータもあります。
ウ)運動強度をつかんでおこう
① 個人個人の運動強度はそれぞれ異なりますが、平均すると次のような計算式の結果が目標となりますので参考にしてください。
(220-年齢)×0.6
③ ウォーキングをするのであれば、時速6㎞/hr(早歩き)で歩くと普通の歩行速度のときよりも1.7倍の効果になります。
エ)その場足踏み
私たちの生活習慣には、歩くという行為が常につきまとっています。しかしこの
歩行によって両足立ちをしているときに比べて2~3倍の負荷が膝にかかっています。さらにジョギングになると5~6倍の負荷がかかるといわれています。負荷を最小限にするためにはその場足踏みを行う必要があります。
① 背筋を伸ばした直立状態を保ちます。
② ゆっくりと足踏みをします。このとき太ももは床に水平になるようにします。
③ 足踏みをしてる間はできるだけ、ドローイン(細いジーパンをはくときのようにお腹をひっこめた状態)の状態を保ちます。ドローインを併せて行うことで、その効率は40%上昇します。
④ ②から③の運動を30回から200回行います。
目次に戻る
登山用品と服装
目的地や行程によって準備するものも違ってきます。ウオーキングの延長線上から始めたらいかがでしょう。とりあえずは普段使っている靴と服で近場の公園や里山を歩いてみて、徐々に必要と感じるものを揃えればいいと思います。ここでは1日程度の低山歩きに必要な服装と装備をあげてみました。
服装と装備
靴・・・歩き慣れた低山なら普通の運動靴でもいいと思います。けれど長時間の歩行や、急勾配のあるコース、あまり整備されていない道を歩くなら、くるぶしを覆う高さのある足首を保護してくれる登山靴(防水性を備えたもの)が必要です。冬も使いたい場合は少し大きめのサイズを選ぶほうがいいです。靴はあまり履かなくても経年劣化する場合もあるので、初めは安いものでもいいと思います。
下着・・・冬期では長袖の上に半袖、パンツの上にタイツなど重ね着します。汗を吸っても乾きにくい綿の肌着は体温を奪いやすいので×です。安く抑えるには衣料品店で汗の吸水性・発散性のよい化繊地(ポリエステル等)の下着を探してみてください。
インナー(中間着)・・・ Tシャツ、薄くて保湿力のある長袖シャツ、防寒着としてウールのセーターやフリースなどの組み合わせが良い。気温や体調に合わせて着脱が容易にできるようにする。
アウター ・・・少雨や、防風、防寒の上着。薄いジャンパーかウインドブレーカー、登山用カッパなど。ポイントは気温により脱いだり着たりするので軽くて量張らないものを選ぶのがコツです。パンツは材質的には普通のジャージか化繊が適していまがストレッチ性のある山用パンツかニッカボッカが最適。ジーンズなど体にピッタリしたものは避けたほうがいい。
靴下・・・荷重のかかる足元だけに転倒による捻挫や、怪我の予防に薄手と厚手の重ね履きがお奨めです。夏はもしものヘビ、ヒルなど外敵対策に、冬場は防寒対策に2~3足重ね履きしています。
リュック・・・ 日帰りなら20~30㍑、1泊なら30~40㍑が目安。背負い心地が良く、荷物が容量の8割で納まるものが良いです。
帽子・・・春から秋は陽よけ、雨よけ、虫除け、怪我よけとして被ることをお奨めします。冬は防寒としての毛糸やフリース地のものがいい。
手袋・・・上り、下りで木を掴んだり、転んだ時の手の保護に。軍手でOK。
雨具・・・防水性・透湿性のあるカッパは防寒着としても機能する。折り畳み傘は急な雨の時役立つ。山の天気は変わりやすいので必ず用意。
ストック・・・ラクに歩ける、転倒予防、下りでの膝の負担の軽減などで必要。タイプは「I型グリップ」と「T型グリップ」があり、起伏のある山歩きには、 I 型グリップが向いており、T 型グリップは、比較的起伏の少ない所で使用するのに向いています。
その他
水筒・・・1~2㍑用意。市販のお茶、ペットボトルでも十分。
行動食・・・アメ、チョコレート、バランス栄養、果物などの非常食。
ヘッドランプ・・・軽い低山でも何かのトラブルで暗くなる事もあるので、持っていると無難です。
上記以外に地図・コンパス、救急用品、靴ひも予備などの装備。
目次に戻る
日帰り山歩きコース
●箱根・芦ノ湖西岸歩道
| |  |
| | 湖尻・桃源台右手の浜 |
箱根の芦ノ湖を知らない方はいないだろう。しかし芦ノ湖の西岸歩道はあまり知られていない。「箱根は結構だが、あの喧騒はどうも」という方に最適の、信じられないほど静かで涼しいコースである。基点は芦ノ湖遊覧船(海賊船)の発着場所と同じく「箱根町」と「湖尻・桃源台」である。
大涌谷からロープウェイで下りたところが桃源台、ここから湖に向かって右手方向に県営のキャンプ場があり、その砂浜を歩く。15分ほどで湖尻水門、さらに20分で深浦水門に達する。芦ノ湖の利水権は静岡県が有しており、その疎水への取水口である。
| |  |
| | 芦ノ湖西岸 |
芦ノ湖西岸の道は遠目には、写真のように森の中にまぎれているが、湖水の縁だから、森は強い陽射しを防ぐ日傘となり、時折指してくる木漏れ日の下を、明るく輝く湖面を見ながら歩くので、さわやかな開放感がある。
十分な幅の歩道を、花を探したり、時に砂浜に下りたりしながらゆったりと歩むことができる。
写真の湖に飛び出した部分は、百貫ノ鼻、箒ケ鼻などの小さい岬で、絶景の場所である。
| |  |
| | 芦ノ湖の遊覧船 |
安らぎの森、白浜まで、正味2時間だが、対岸の観光地から逃れて、水面の涼風を楽しみ、時折通りかかる遊覧船にぎっしりと鈴生りに観光客のひしめくのを、微笑んで見送る快感をじっくりと味わおう。
白浜から箱根町までは35分で、途中トリカブトの岬では、観光船の航路が間近に迫り、終点の近いのが感じられる。
全体に起伏がなく平坦な初心者向けのコースだが、それでも正味3時間を超える。真夏のハイキングとして、お年寄りや足に自信のない方でも無理なく安心して歩くことができる。
上記のコースを逆にたどってもよいが、これからの季節、箱根は渋滞が多くなる。そこで朝のうち箱根登山鉄道で強羅まで行くか、小田原駅前からバスで仙石原まで行って、後は少々観光をしながら湖尻に向かい、上記コースを取ると、かなりスムースに回って帰ってこられる。
箱根町からのバスは、「箱根新道」経由に乗れば、渋滞が少なく1時間で小田原駅前に着く。
●
箱根・湯坂路(ゆさかみち) 箱根駅伝の後半、長い山道を喘ぎあえぎ登り、ようやく峠に差し掛かったところに湯坂路入り口がある。芦の湯の少し手前である。湯坂路の登山道はここと、箱根の基点となる箱根湯本の間に通っている。箱根古道とも言われ鎌倉時代からの東海道だった。
コースは、湯坂入り口から東北に歩いてすぐ右方向(南東)に分岐があるが、こちらは飛竜の滝をとおり箱根細工で有名な畑宿(はたじゅく)への分岐である。
路なりに15分鷹巣山(834)、10分で小涌谷への分岐、さらに10分の浅間山で宮ノ下分岐、また10分で大平台分岐と箱根登山鉄道の各駅への分かれ道が多い。写真のように道標が分かりやすいので迷うことはない。
箱根湯本までは1時間20分である。計2時間強の初心者向けの下りコースである。
| |  |
| | 千条(ちすじ)の滝 |
が、反対に登れば約3時間の健脚向けの登山となる。湯本駅からはバス道路を強羅・宮ノ下方面に20分いくと早川をわたる橋を過ぎてすぐ左に登る路がある。また小涌谷駅からであれば、千条(ちすじ)の滝を経由して、1時間半程度と、登山鉄道の順に楽な登りコースとなる。
湯坂路はひところ、ススキが白く輝きなびく美しい光景が広がっていたが、最近は防火のために刈ってしまう。結果、かん木や草花が増え、春のボケから秋のリンドウと紅葉まで、さまざまに楽しめる路となっている。防火帯の草刈は、見晴らしのよい草原で昼食が取れる、格好の場所をいくつも用意してくれている。。
| |  |
| | 元箱根石仏群のひとつ |
<コースの組み合わせ> 湯坂入り口から平坦なバス道路(国道1号線)を南に20分で芦の湯バス停、さらに20分行くと元箱根石仏群、精進池が続く、ここに展示館があり休憩に使える。さらにバス道路から箱根古道ハイキングコースへと路を外れると、お玉が池を通って右は箱根旧街道(江戸時代の東海道)の石畳を通り芦ノ湖へと続き、左は同じく石畳の街道を通り甘酒茶屋を経由して畑宿まで下りられる。畑宿からは箱根湯本駅までバスで20分弱である。
●
三浦半島大楠山(衣笠ルート) 冬枯れに別れを告げ、春の芽吹きを待つばかりの3月中旬、大楠山に登ってみました。
大楠山は三浦半島の最高峰(標高242メートル)です。
登った人は「近くにこんな素晴らしい登山コースがあったとは」と異口同音に大絶賛します。
| |  |
| | 登山ルート |
JR横須賀線衣笠駅から、先ずは足慣らしに衣笠山公園を目指しました。
ここは「さくらの名所100選」にも名を連ねるほど沢山の桜の木があり、その数2,000本を誇っています。
もうしばらくすれば、満開の桜が山を覆いつくすことでしょう。
少し足を伸ばして衣笠城跡にも立ち寄ってみました。
今は当時を偲ばせるものはほとんどありませんが、暗い木立の下で鎌倉時代の幕開けとなった昔に思いを馳せていると、ふと甲冑を身にまとった武士の亡霊が肩越しを駆け抜けていきました。
そんな歴史も楽しめる道すがらです。
さあ、いよいよ大楠山に分け入ります。
市街地から程遠くない山とは言え、起伏もあり、十分山登りを満喫できます。
時折、海が見え隠れし、単調な山道を飽きさせません。
何と言っても圧巻だったのは山頂の展望台から眺める360度のパノラマです。
三浦半島一円はもとより、富士山、箱根までさえぎるものは何一つない絶景を
一人占めした気分です。
山頂には売店もトイレもあり、家族連れも多いと聞きます。
3時間半ほどの行程ですが、おまけについた歴史探訪も含めて、気ままに歩く山としては超お薦めコースでした。
●
大山詣で2011年6月15日(水)薄曇りの伊勢原駅に集まった仲間は5人、大山行き9時40分発のバスに乗り込んで大山詣でに出発した。
上り道にさしかかると道幅が狭くなり、下りのバスとのすれ違い待ち時間があったりして約25分で三の鳥居前に到着、ここから登りはじめる。
| |  |
| | 大山阿夫利神社三の鳥居
|
三の鳥居からは大山阿夫利神社の門前町となり、先導師の宿坊が軒を連ねる街並みを眺めながらゆっくりと登ってゆく。往時は大山1000軒と言い伝えられる門前町も今は静かなたたずまいを見せている。
下ってきたバスから運転手が顔を出し、三の鳥居前で降りたお客さんですよねと声をかけてきた。操作を間違えて50円余分に取ってしまったので返しますとのこと。5人分の250円を返してもらった。運転手の正直さにうれしくなり、とても気分がよくなった。
ところどころに残っている旧道を趣きがある宿坊やそのまわりにめぐらされた石柱に刻まれた講の名称や寄進者名を眺め、大山信仰が江戸の昔から現代まで続いてることに感慨を覚え、土地の人との会話も楽しみながら追分までの門前町を抜けてゆく。
| |  |
| | とうふ坂
|
良弁滝を右に見て、とうふ坂を登りきるとバスの終点に出る。ここからこま参道となる。
こま参道は362段の石段で、足元のこまの絵で27段の踊り場段数を示している。
こま参道の両側には大山ケーブル駅のある追分まで宿坊、休憩どころ、土産物屋が軒を連ねている。今でも活気のある参道である。
追分から阿夫利神社下社までのケーブルカーの所要時間は7分。最大斜度25度の急坂を一気に登ってしまう。
| |  |
| | 大山ケーブルカー追分駅
|
案内図には男坂を登れば40分、女坂だと45分の表示がある。
われわれは11時30分発のケーブルカーを選択した。言い訳にはなるけれど怪我の後遺症やぎっくり腰の仲間がいるから・・・。
| |  |
| | 阿夫利神社下社 |
下社につくと薄日が差しており、すこしもやがかかってはいたが阿夫利神社下社を背にして真正面に湘南の街並みや江の島と三浦半島を遠望することができた。。
| |  |
| | 阿夫利神社下社からの展望
|
今回の登りはここまでで、阿夫利神社本社への1時間半ほどの登りは次回の楽しみとすることにした。
参拝を済ませたあと30分ほど境内を見て回り、休みどころの呼び込みを無視して女坂を下り始めた。
女坂といっても40分ほどのくだりはすべりそうな急な石段を注意深く下って行かなければならない。
女坂の7不思議をたどりながら下るのはなかなか面白い。。
| |  |
| | 女坂の七不思議立札 |
弘法水、子育て地蔵、爪切地蔵、逆さ菩提樹、無明橋、潮音洞、目形石の7つである。
それぞれにいわれを記した立札があり、納得できないものもあったが楽しみながらの下山だった。
追分まで下ってきて、とうふ料理屋に駆け込んだ。ここは往きに目をつけておいた店で、汗ばんだ体にはこたえられない入浴できる休みどころである。
| |  |
| | とうふ料理屋の風呂
|
汗を流し浴槽に身を沈めると心地よさが身に染みわたって体をいたわってくれるようだ。
湯上りにはお待ちかねの冷えたビールが細かな泡をたててわが喉を潤してくれる。至極の時である。
とうふ料理を満喫し、あとはもと来たこま参道をバス停までのんびり下るだけである。(KY)
●
絶景 箱根明神ヶ岳 日帰り山行【7/16更新】小田原駅から大雄山線に乗り約20分で終点大雄山駅へ、そこから道了尊行バスに乗ると約10分で終点最乗寺に着きます。
参道の両側には数件のお土産物屋さんがあり、飲み物や小物を買い揃えることもできます。
歩き始めるとすぐ最乗寺です。
大雄山最乗寺ホームページ ここで安全祈願を兼ねて15分位ユックリと立ち寄りましょう、石で造られた天狗や大きな下駄を見ることができます。
気分がスッキリしたところで、最乗寺の左側から明神ヶ岳(1169m)山頂を目指します。
大きな杉林の中を抜けると一旦林道に出て、そこからまた山道に入ります。上りが続きますので息が切れてきますが、段々と視界が広がって気分が爽快になります。
約2時間歩くと頂上に着きます、ここは360度の大パノラマの絶景です。
箱根の山々、金時山、その向こうには富士山、振り返れば相模湾が見えます。
山頂で昼食を食べ休養を十分とります、下山するのが勿体ないようです。
下山ルートは宮城野で、下山を始めても富士山を見ることができます。時間的に余裕がありましたら「大文字焼」の場所まで足を延ばすこともできます。
下山に1時間半位かかりますので慌てずユックリ歩きましょう。宮城野からは小田原駅行のバスに乗ります。なお、強羅駅から箱根登山鉄道で小田原駅に出ることもできますが、宮城野から強羅駅までに行くには約30分、キツイ登りを歩かなければなりません。(本数は少ないですが強羅駅行のバスもあります)
小田原に着きましたらお土産を買い、ノドを潤すのも良いでしょう。
1日で山を楽しむには、明神ヶ岳か、金時山をお奨めします。なお、行かれる時は余裕のあるプランを立てるように心掛けましょう。 (ic)
●
天狗伝説を確かめに 高尾山【7/23更新】今や関東一円の日帰り登山のメッカとなった高尾山(標高599m)ですが登山途中の見どころの多さで群を抜いています。
ミシュランで三つ星観光地に選ばれたとかで、外国人の姿も目立ちます。
昨今の若い女性は登山もファッションと心得ているらしく「山ガール」の奇抜なスタイルも楽しめる高尾山です。
京王線高尾山口に降り立って、駅前の土産物店をすり抜けるとケーブルカーとリフト駅が立ちはだかりますが、やはり歩いて登るのが一番です。
数ある登山コースの中の1号路は舗装してあるので、山道というより長く続く登り坂のようです。
とは言っても、勾配がきつく昼間でもほの暗い杉木立を登って行きます。
途中、見晴らし台があったりして、休憩場所には事欠きません。
そろそろ単調な山歩きに飽きてきた頃、突如、目に飛び込んでくるのは高尾山の名物スポット「たこ杉」です。
根っこがたこの足のように見えるのですが、自然の造形美を楽しめるのも山歩きならばこそです。
山道にはよく男坂と女坂があります。
今は何でも男女均等が叫ばれますが、この日の高尾山男坂も元気な女性が平気な顔で駆け上がっていく姿を見ました。
高尾山の人気スポット薬王院にたどりつくと、そこかしこに天狗がお出ましあそばします。
高尾山は天狗伝説でも有名だそうで、ユーモラスなお面や高下駄を見て回るうちに足の疲れも少しとれた気がします。
いよいよ頂上間近と意気込んでいたら、お弁当を広げている人でごった返している広場があります。
よくよく見ると、どうもここが頂上のようです。
360度パノラマの頂きに立つ姿を想像しながらの山登りだったので拍子抜けです。
それでも富士山を眺めることができる眺望のよさはさすがです。
| |  |
| | 山登りのメンバー(筆者右端) |
帰りは舗装されていないルートを選べば、十分自然を満喫できます。
高尾山は山岳信仰の対象とされているため、今なお天然林の美しさに定評があります。
しかも登山ルートが沢山あるので、日帰りで何度でも楽しむことができる山として人気があるのもうなずけました。(it)
目次に戻る
秘 湯
●西丹沢山系のふもと中川温泉
| |  |
| | 町立ぶなの湯(日帰り) |
丹沢湖を突き抜けてそのまま行くと、西丹沢の桧洞丸(ヒノキボラマル)岳えの登山口となる箒杉、箒沢がありこの辺りにはキャンプ場が多い。その途中にある中川温泉は、武田信玄の隠し湯の一つといわれる。登山からの帰路やキャンプ場を利用して温泉に入るには、町立の大浴場「ぶなの湯」(入湯料700円)が便利。ゆっくり温泉気分を味わうには周辺の「蒼の山荘」「信玄館」「魚山亭」「あしがら荘」へ、秘湯のレベルは山村の田舎の雰囲気で「中」といった程度だが、近くには、キャンプや登山、丹沢湖周遊サイクリングといろいろと楽しむことができる。
| |  |
| | 町立ぶなの湯(日帰り) |
アクセス
車:国道246号線でJR谷峨駅を通り過ぎるとすぐの「清水橋」で左に分岐し、約10Km。
鉄道:JR御殿場線谷峨(やが)駅から富士急バス西丹沢自然教室行きで30分、中川下車、徒歩
●
富山県 黒部峡谷の秘湯大きな温泉街である宇奈月から黒部渓谷鉄道のトロッコ電車で行く鐘釣(かねつり)温泉と終点欅平(けやきだいら)の名剣(めいけん)温泉を紹介する。どちらも5月後半から11月前半までの営業。
アクセス:北陸自動車道路「黒部IC」下車後、県道14号を経由して宇奈月温泉へ。
「宇奈月駅」から黒部峡谷鉄道に乗車して「鐘釣駅」まで60分、「欅平駅」まで80分
【名剣温泉】
| |  | |  |
| | 名剣温泉旅館 | | 露天風呂 |
トロッコ電車で1時間20分の終点欅平駅から徒歩で15分、急斜面に4階建ての一軒宿。和室11部屋あり、山菜や山女魚料理が出る。1泊2食付で1万5千円程度。
欅平付近を散策すると、見上げる山々に万年雪が白く輝き、崖下遠くに黒部川の水しぶきが見え隠れする。日本屈指の渓谷である。名剣温泉から谷底へ下ると、男女別々の露天風呂がある。急流の水音を聴き高山を見上げる露天の醍醐味だ。宿には別に岩風呂の湯がある。源泉はここから1時間ほど山奥に上った祖母谷温泉(ばばだにおんせん、登山客用の山小屋)から引いている。
電話:0765-52-1355
【鐘釣温泉旅館】
| |  | |  |
| | 鐘釣温泉旅館 | | 河原の露天風呂 |
鐘釣駅は欅平より宇奈月方面に近くトロッコ電車の乗車時間は約1時間。駅から10分ほどの河原に大きな穴がいくつもあり、これが自然の露天風呂だ。日中はトロッコ電車の観光客が見に来たり足湯に入ったりするから、水着が必要である。15時ころからは泊り客以外の人が少なくなり、水着不要で入浴できる。河原のどこを掘っても温泉が湧き出て風呂になるが、大水が出ると流され、そのたびに作り直されるのだそうだ。おなじ河原には大きな岩の間の深いところに周囲から見えない風呂がある。ここは女性グループや家族に優先的に入れるようにしてくれるので、宿に申し込めばよい。露天風呂に寝そべって切立つ岩肌や峰峯を望めば万年雪が白々と見える。宿に戻り窓を開けると涼風が入るので真夏でも熱燗がいける。山女魚の骨酒でいっぱいやると、カモシカのちょっとヘンな鳴き声が聞こえてきたりする。立ち寄り客が消えてから本当の秘湯となるので、ぜひ宿を取ることをお勧めしたい。
宿代は一泊2食付で1万円強、
電話:TEL:0765-62-1103
目次に戻る
山登りの想いで
●山と言えば、富士山
生まれながらにして藤沢から富士山を眺めて育った私は、早く富士山に登ってみたかったのですが、それが叶ったのは中学2年の夏(1955年)学校主催の富士登山でした。
バスで行ったか電車で行ったかは記憶にありませんが、朝早く着いた浅間神社で安全を祈願してスタートしました。
| |  |
| | 山中湖の湖畔 浅間神社 |
その頃は、スバルラインなどは無く1合目から歩きましたが、歩いても歩いても裾野の林の中で5合5尺の山小屋に辿り着いても疲れて周囲の景色などは全く覚えていませんでした。
小さな山小屋は混雑していて薄い敷布団に肩が触れ合わんばかりに寝かされました。夜中に両隣に気付かれないようにトイレに抜け出したものの、用を済ませ戻ったら、もう私が寝る隙間が無くなっていました。それでも人を掻き分けて寝たことを覚えています。
山の朝は早く4時前に山小屋を出発しました。懐中電灯を頼りにひたすら上る、息が切れる、つづらおりの1辺を歩くたびに休みたくなる、上を見ても山頂がどこか分かりませんし、もうバテバテでした。
御来光は頂上で見るもの思っていた私を裏切ったのは日の出です、8合目に差し掛かると急に明るくなり太陽が出て来てしまいました。でも新鮮な感じがして感激しました。
頂上に着いた時は頭が痛くなり気持ちが悪くてたまりませんでした。もうフラフラ。ただ辿り着いただけでした。
| |  |
| | 富士山頂上付近 |
頂上は予想外に人が少なく、杖に登頂記念の焼印を押してもらいました。
下りは成り行きに任せて須走を駆け下りました。こんなに砂を下に押しやってしまうと山が崩れてしまうのでは、と思いましたが、約60年経っても崩れていません。風が砂を舞い上げるようです。
山は富士山と思っていましたが楽しい想い出は残念ながら1つもありません。ただ達成感だけが今でも残っています。皆さんも1度富士山に挑戦してみませんか、キット得るものはあります。
| |  |
| | 富士山頂上観測所鉄梯子付近 |
●
詠み人は山登りが苦手 数年前、ひょんなことから友人に誘われて箱根の明神ケ岳に登りました。
学生時代に富士登山で難行苦行を味わって以来、山は眺めるものであって決して登るものではないと心に決めていたにもかかわらずです。
それでも、年に数回は山登りを目的とする旅に出かけるようになりました。
とかく山に登るという行為は哲学的にとらえられることが多いのですが、私にとっての山は詩人になりすます場所になりました。
季節という糸によって織りなされる山々は、時には曼荼羅模様の衣となり、時には薄墨色の水墨画となります。
そんな山の女神にたぶらかされながら、人は山に登る辛さをかき消されるのでしょうか。
「朝夕の冷気を縦糸に
待つ人のはやる気持ちを横糸に
山肌を織りつくす
糸を紡ぐ指に山の神が宿り
我が衣の袖を引く」
●
苦しかった初登山と仲間たち住吉高校2年生の夏、仲間のリーダー格森洋三君の呼びかけで山登りをしようということになった。そこで琵琶湖西岸に立つ比良山系に挑戦した。比良山 は、古くから近江八景の一つ「比良の暮雪」で知られる景勝地で京阪神からの交通の便もよく、登山やスキーに多くの人が訪れる。地名はアイヌ古語で「急傾斜の地」に由来する説がある。
| |  |
| | びわこ湖畔で一休み(筆者右端) |
高校山岳部の門脇君が加わりテントを張る本格的な登山になった。もちろん初めての経験である。背負い子に木箱をくくりつけ登山したが体力に自信がなかった私にとって、急斜面で高度差1,000mを超すきつい山登りであった。初日は山腹でテントを張りイモリが泳いでいる濁った池の水で炊いた飯盒炊飯の飯が真っ白だったことを憶えている。
| |  |
| | 尾根歩き |
2日目は雨が降りずぶ濡れになった。ガスが発生したため道にも迷い体温の低下と疲労が重なりながらも蓬莱の頂上(1,174m)に到達した。何年かのちに森君によれば「二宮は腹が減ったせいかリュックから残飯を手づかみで食ったのには驚いた」と話していた。
もう50年以上前の話であるがこの6人の仲間は共通点がある。当時、同窓生の殆どは地元関西の大学に進学したが、この6人は全員関西から飛び出し進学した。
| |  |
| | 蓬莱山頂で |
リーダー格の森君は東京の大学を卒業後新聞社に入った。彼のことだから政治記者になるのかと思っていたが、意外にも文化・芸能記者の道をすすんだ。今でも歌舞伎を年間100回鑑賞し、新聞に評論を書いている。門脇君は早稲田の山岳部で活躍した。向井君と筆者は東京の大学に、杉中君は横浜の大学に早瀬君は北海道の大学へ進学した。皆さん古希を迎えて元気のようだがこの中の一人向井君は大学時代ワンゲル部の合宿中夭折したのはまことに惜しまれる。写真は当時の記憶を鮮やかに蘇えらせる。このような想いでの写真を撮影した森君に感謝している。
●
初めての登山から幾年月戦中、戦後と、劣悪な食事情の中で育ったせいか、5年生の時に小児結核と診断された。月に1回だけ登校すれば卒業させると言われ、5年生~6年生はほとんど学校に行っていない。遠足は欠席、運動会も見学だった。それでも勉強の遅れを感じることもなく、困らなかったのは、のんびりした時代だったからだろう。
高校生になって初めての夏、中学時代の仲間と裏磐梯にキャンプに行き、磐梯山に登ったのが私にとっての初めての登山だった。仲間が途中でへばったのに、楽しくて仕方がなかった。病床で植物図鑑や昆虫図鑑を飽かず眺めていた私が、目の前に次々に現れる「本物」に息を飲む思いで疲れも忘れて歩いていたのだ。
書道、木彫、エレクローン、レザークラフト、グラスリッツエン、ボタニカルアート…と数々の習い事をしたのにすぐ飽きてしまい、続いているのは山登りだけ。山の会に入り50年近くになるが、山との関わりは濃く薄く途切れず続いていて、病弱だった子供時代を知っている友人を驚かせている。
5月半ばの3日間、友人のペンションがある白馬村に、仲間3人と出かけていた。震災以来、ザックを担いで山に出かける気分にならなかったので、2ケ月ぶりの山行だった。写真の一番左側の小ピーク、小遠見山(2,007m)で雪が降り始め、白馬岳から五竜岳に続く山並みが雪雲にかくれてしまったので、止む無くそこから引き返した。
昔は…なんて言ってもしかたがないことだが、中遠見尾根で雪洞を掘って泊まり、翌日真っ白な五竜岳(2,814m)の山頂に立ったものだが…と、つい昔のことに思いを馳せる。仲間も同じように歳をとったので、小遠見山で満足して、久しぶりの、雪の感触を楽しんで下山したが“いつまで登っていられるのかね~”が合言葉になってしまった。
翌日は写真でご覧のとおりの快晴。
目次に戻る