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今月の特集

今年も「桜」の季節がやってきます。

【投稿日:2011年3月 1日】

3月3日玉縄桜が咲いてます

 「咲くをおごらず 名を誇らず 散るを惜しまず」
日本の春をその色香で紡ぎだす「桜」の季節がやってきます。
 その昔は中国の影響からか「花といえば梅」とう時代もありましたが、鎌倉時代以後、武士に好まれたことから日本人の心に「花といえば桜」が定着したようです。

 今回の特集では、いろいろな角度から「桜」取り上げてみました。
1.桜といえば… ソメイヨシノ と ヤマザクラ
2.見逃したら大損「藤沢の桜スポット」
3.湘南で生まれた新品種「玉縄桜」を御存知ですか (左の写真です)
4.花より団子のあなたに「桜のお菓子」を紹介
5.お花見はいつから?(花見の歴史)
6.「桜」に寄せる随想

「桜」と言えば…

●ソメイヨシノ
 公園や学校など私たちが一番良く見かける桜が「ソメイヨシノ」です。エドヒガンザクラとオオシマザクラの交配と言われていますが、自然交配か人工によるものかも定かではありません。

 名の起こりは、江戸末期ごろから江戸の染井村(現、都豊島区駒込付近)の植木農家が売り出しに際し、古来桜の名所として名高い大和吉野山にちなんで「吉野桜」と名付けました。しかし吉野山に多い「ヤマザクラ」と混同される恐れがあるとして、明治中期になって「染井吉野」と改めて命名されました。

 葉より先に花を付け若木でも咲くことも好まれ、明治以降徐々に広まりました。特に太平洋戦争後、荒廃した国土にその華やかさが歓迎され爆発的な勢いで植樹され、現在日本でもっとも一般的な桜となっています。

●ヤマザクラ
 華やかな「ソメイヨシノ」と異なり「ヤマザクラ」は、葉と同時に開花させます。緑あるいは濃紫の葉っぱの中から、純白の花弁が揺れ舞うその姿は、ソメイヨシノの豪勢な雰囲気と比べ、清楚な品の良さを感じさせるため惹かれる人も多いことでしょう。

 ヤマザクラは千差万別、葉の色も、花の色・形も様々です。この春は、ひっそりと美しいヤマザクラを探してみませんか。ご近所に、個性的なヤマザクラが見つかるかもしれません。

藤沢における「桜」スポット情報

 湘南には鎌倉、湘南平など広く知られた桜の名所が数多くありますが、今回は身近なところで「藤沢」の桜スポットをご紹介しましょう。
天気の良い日にご夫婦で、ご家族で、ぶらっと散歩に出かけられてはいかがでしょうか

●大庭城址公園
 【昭和60年に大庭城址を公園整備し開園した公園。麓から登っていくと上はかなり広く、芝生広場には樹勢真っ盛りの桜が華やかに咲き、毎年シートを広げた家族連れやグループが、それぞれの花見を楽しんで賑わいます】
 【所在地:藤沢市大庭字城山5,230番1】  
 【バス:辻堂駅北口発「湘南ライフタウン」行で 「大庭小学校」下車 徒歩10分】  ホームページ
大庭城址公園の桜大庭城址公園の桜 


●湘南台駅から 湘南台公園から境川畔
 【駅東口から東に歩くと正面に桜や遊び場のある湘南台公園があります。これを抜けて10分程歩くと横浜市境となる境川に至ります。上流に向かってて北に辿ると川沿いに桜並木が続きます】
 【湘南台公園 藤沢市湘南台7-16 アクセス:上記】
湘南台公園の桜境川沿い境川沿い


●引地川沿い(長久保公園を起点に)
 【平成元年開園の長久保公園(長久保都市緑化公園)は、4.2haの園内に四季毎に花々が咲き競いますが、桜も大変見事です。園内散策後は、引地川沿い遊歩道に咲く桜を愛でながら上流・下流へと足を伸ばすのも楽しいものです】
 【藤沢市辻堂太平台2-13-35 小田急本鵠沼駅より徒歩15分】
長久保公園の桜長久保公園の桜引地川沿い


●境川沿い 奥田公園裏から新林(しんばやし)公園
 【藤沢駅南口から約10分、奥田公園裏の境川畔の緑地に桜並木が続きます。更に川を渡って5分ほど進むと自然豊かな谷戸の新林公園に至ります。江戸の古民家や桜を見ながら園内で気軽なハイキングも楽しめます】
 【新林公園 藤沢市川名字新林411-1 】
奥田公園裏境川新林公園の桜新林公園の桜


●遊行寺
 【時宗総本山遊行寺の広い境内には桜が咲き乱れます。境内の桜が終わる頃になると今度は、参道に八重桜が咲き揃います。境内散策を合わせてお楽しみください】
 【場所 藤沢市西富1-8-1】
 【アクセス JR藤沢駅北口、小田急藤沢本町駅から徒歩15分】
遊行寺の境内遊行寺の桜遊行寺の太鼓


●片瀬川沿い(カトリック片瀬教会付近)
 【江ノ電湘南海岸公園駅下車、片瀬川を下流に辿ると和風建築の趣きのカトリック片瀬教会に至ります。このあたり桜の巨木並木が片瀬川にせり出すように桜のトンネルを作り出し見事です。さらに川に沿って辿れば片瀬江ノ島駅、片瀬浜はすぐです】
 【カトリック片瀬教会 藤沢市片瀬海岸2-2-4-35】
片瀬川沿い片瀬川沿い 

湘南で生まれた桜の新品種「玉縄桜(たまなわさくら)」を御存知ですか

 もうすぐ本格的なお花見の季節を迎えますね
 一足早く咲く桜は「寒緋(かんぴ)桜、緋寒(ひかん)桜」といわれる花色の濃く赤いものが大半です。伊豆河津町の「カワヅザクラ」もその一つです。
 この桜は、花が開ききらず、下向きに俯き気味に咲く為に、「いまいちお花見の気分になりにくい」という方も居られます。

 あなたはいかがでしょうか。 やはり、パアーッと大胆に花を開き、遠目には春に霞むあの「ソメイヨシノ」の薄い桃色の柔らかな花をめでて「これぞ、お花見!」と思われますか?
やっぱり桜は染井吉野? 

 そのソメイヨシノの早生咲きの新品種桜が、湘南で誕生いたしました。
 2月の中ばより咲き始め、3月後半まで楽しめる「玉縄桜(たまなわさくら)」です

 フラワーセンター(県立フラワーセンター大船園芸所)で、ソメイヨシノの種から実生(みしょう)株を育てるうちに発見されたのが、今から40年ほど前。さらに選抜育成を重ねて、20年前に農水省に正式に新品種として種苗登録されました。
フラワーセンターの地名「玉縄」から品種名をつけたそうです

 初期の株はすでに大きな木となって、フラワーセンターや、近隣の学校(玉縄小、玉縄中、植木小)などで見ることができます。
 現在は、株を増やすため、「玉縄桜をひろめる会」が苗の里親制度で玉縄桜を育成中です。毎年2月末にこの会の主催で「玉縄桜を愛でる会」が開催され、しだいに玉縄桜の名前を知る人も増えてきました。

 玉縄桜はソメイヨシノの花姿を受け継ぎ、卒業式シーズンには満開になりますが、意外に花期が長く、ソメイヨシノより長い間楽しめます。
 フラワーセンターはJR大船駅から徒歩で20分、バス(藤沢行き渡内経由など)もあります。一足早いソメイヨシノをお楽しみください。     (ag)

     緋寒(ひかん)桜系の河津桜
湘南で生まれた新品種 玉縄桜
大船フラワーセンターの玉縄桜

花より団子のあなたに「桜のお菓子」を紹介

 今年も、お菓子屋さんの店先には「桜」をテーマにした、新作や特色あるお菓子が並び始めました。
それらのうちからいくつかご紹介しましょう。
定番の道明寺桜餅もいいですが、期間限定季節ならではのお菓子を買って、目だけでなく、舌でも春を味わってみませんか。

●和菓子処 茶の子
  「桜むしどら」(写真右) 180円/個 
    【生地に桜の花びらを練りこんだ蒸しどらやきの名品】
  「さくら道」(写真左)  160円/個
    【米粉を材料に焼き上げたヘルシーなサブレ】
  【鎌倉市西鎌倉2-2-7 TEL 0467-32-7553】
さくら道 160円桜むしどら 180円 


●シュガー ハウス
  藤沢市藤沢3-1-8 アエリア湘南1F TEL 0466-26-0085
  営業時間AM9:30~PM7:30 火曜日不定休 
  【四季をとおして季節感を大切にしているお店です】  ホームページ
お花見気分 380円桜さくら 350円小桜ロール 350円


●レ・ザンジュ 西鎌倉店
  「桜のモンブラン」 420円/個 
  【桜の花びらを練りこんだ生地に春の装いを感じます。店先には景観百選に選ばれた大きなミモザがあります】
  【鎌倉市腰越1532-1 TEL0467-31-3122】
桜のモンブラン 420円西鎌倉店 


●宗家 源吉兆庵
  「花むらし」  1050円/ひと棹 
  【特徴 和菓子の餡や、洋菓子の甘さが苦手の方にピッタリの、しっとりと蒸し上げた優しいお菓子です。】
  【店の場所 鎌倉小町通り TEL 0467-23-2788 アクセス
花むらし 1050円/ひと棹拡大写真 


● 富士見
  「あん桜」(餡入り落雁) 480円/1袋(8個入り) 4月初旬まで。
  【甘さを抑えた半生菓子の落雁です。生菓子では定番の桜餅が道明寺/こし餡/つぶ餡(蓬入り)の3種類、
  この他にも湘南に因んだお菓子も豊富です】
  【藤沢市鵠沼海岸6-17-12  Tel 0466-33-5660 無休 鵠沼海岸駅徒歩10分】
あん桜 480円/1袋  

お花見はいつから?(花見の歴史)

【貴族のお花見】
 すべて新しいパラダイムは唐からやってきた奈良時代、中国では梅の花が尊ばれ、平城の都でも貴族が「梅のお花見」をしたそうです。
 万葉集にも桜より梅を詠んだ歌が多いと言われます
 都が京に遷ってほどなく、嵯峨天皇が神泉苑にて催した「花宴の説」では初の「桜をめでる花見」となりました
 「古今和歌集」では「花」は桜を意味するようになり、その後の「源氏物語」に出てくる花宴は、もはやすべて桜でした

【武士のお花見】
 鎌倉時代から室町にかけ、「徒然草」で吉田兼好法師が「片田舎の人の花見は・・」と、散々な言い方をしていて、このころ武家などがしきりに花見に興じていることがうかがえます。
 兼好法師は鎌倉に滞在し、庵もあったことから、もしかすると鎌倉武士=片田舎の人、と皮肉っていたのかもしれません。
 桃山文化と好一対となる豊臣秀吉の「醍醐の花見」も絢爛豪華だったようで、醍醐寺のしだれ桜などを観て往時を偲ぶのも一興ですね。

【庶民・町民のお花見】
 さて、我々のような一般庶民が「お花見」をし、今のような風習になったのは、江戸時代徳川吉宗が江戸の各地(隅田川堤、王子の飛鳥山、品川の御殿山など)に桜を植えさせ、花見を奨励してからだといわれております。
 現代でも隅田川や愛宕山は江戸の花見気分を味わうことができます。
 (一部、ウィキペディア フリー百科より引用しています)      (ag)

醍醐の桜
江戸時代のお花見 1
江戸時代のお花見 2

桜によせる随想

   「あなたの髪に舞い降りたひとひらの桜 
       宿りし妖精が私の指を誘う
          そっと触れると あなたが恥らう 
             その指先に 運命を想い その眼差しに 運命を誓う」

桜の季節も終わりかけた頃の石畳を二人は肩を寄せ合うわけでもなく歩いた。
春風のいたずらか、桜の花びらが彼女のつややかな髪に舞い降りた。
私は花びらを払うふりをして、始めて彼女の髪に触れた。
指先から伝わる胸の鼓動を悟られまいとしていたが、その彼女が妻となることを予感した。
我が青春は余りにも恥じらいに満ちた桜に彩られ今も生き続ける。 (詠み人)

                                          

春の色香